私の三十代から、四十代は、音とあまり関係のない生活をしていなかったと思う。

しかし、若き日の十代の頃は、ブルースバンドをして情熱を燃やしていた。

さほど、うまくもないベースギターを弾きながら、バンドに参加していた。

大学でも、社会人になってからも、二十代中頃までは音楽と密接に関わりを持っていたように思う。

音に無縁の二十年の時が過ぎ、また音楽のある環境に戻ってきた自分に、不思議な感じがする。

一日の間に数時間も音楽に浸っている私は、ティーンエイジの自分に、向き合い帰ってきたように錯覚している。

今、スリーコードのブルースと、ほろ苦いコーヒーを飲み、懐かしのレコードを聴いている。

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